EnB 8号 目次
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■EYE
IoTの二つの課題

■INTERVIEW
三井E&Sエンジニアリング 代表取締役社長 新牧拓也氏
新体制で利益重視の経営に軸足
リスク対応強化、国内再エネを拡充

■GLOBAL Business
・McDermott/CB&I統合で株主承認
・WorleyPersons、欧州石化分野で拠点確保
・Schlumberger、露最大の掘削業者を買収へ、
…Siemens、オフショア向け電池ソリューション
…Total、GoogleとE&PのAIで協業

■REPORT
激変の海外発電プロジェクト

■TOPICS
APM、デジタル化テーマに開催−プロセス産業の高度化でプレゼン
世界の原発計画、9基減少/総出力は過去最高-原子力産業協会
風力、地域エネルギー等の促進を−新エネ財団が提言

■Projects News
…Anadarko、モザンビークLNGにメド
…TotalとAramco、Jubailの石化PJでMOU
…Aramco、印RRPCLと石油石化でMOU
…BP、Khazzanガス田第二期開発でFID
…KBR、Aramco〜SABICのCOTCコンプレックス受注
…SNC−Lavalin、Wasitガス処理追加設備受注
…Borealis、中国でEVAのスタディ開始
…Badger、中国のEB/SM計画でライセンス
…CB&I、連雲港石化のエチレンにライセンス
…Chandra Asri、石化PJでエンジ契約
…Corpus Christi LNGの資金調達拡大
…SABICとExxonMobil、米湾岸石化計画でJV設立
…DEWA、5年で220億ドル投資を計画
…DowDuPont、テキサスのプラント増強へ
…Formosa、St.Jamesで石化サイト確保
…Inter Pipeline、WRグレースの技術採用
…Meridian、ノースダコタの製油所計画でFEED
…Motiva、米国の石化PJでスタディ開始
…ACWA Power、Salalah IWPを獲得
…DTEのガス火力をミシガン州政府が認可
…TechnipFMC、BPからFLNGのFEED受注
…ウガンダ初の製油所計画

■NEWS Flash
・千代化、特殊ペプチド医薬品原薬製造施設を受注
・MHPS、スマトラの紙パ向けSTGを受注
・日揮等、カナダLNGプロジェクトを受注
・NEDO、市街地で世界初の水素コージェネ
・日揮、モジュール工法で中国COOECと提携
・IHI、ガスタービンでアンモニア混焼
…日揮、米S&Bと協業で合意
…千代化、ADNOCとAI/Big Data解析で覚書
…三井E&S、GTコージェネ新機種を初受注
…HZI、スウェーデンでメタン発酵事業
…TOYO、新執行役員2名
…NSENGI、新役員の横顔

■Environmental
・東京23区清掃組合、廃棄物処理基本計画改定へ
・千葉市、新清掃工場建設及び運営事業を公告
・JFEエンジ、廃棄物排ガスの水銀除去システムを商品化
・タクマ、住之江工場更新・運営を337億円で落札
・高崎市、高浜クリーンC建替えに日立造船
・環境省、「一般廃棄物処理実態調査」をまとむ
・日立造船、2017年度に5件の基幹的設備改良受注

■Biomass
・宇部興産、石炭火力に混焼可能な木質炭化燃料を開発
・征矢野建材など、長野で木質バイオマスを建設
・住友重機、国内最大級のバイオマス専焼設備受注
・タクマ、愛媛製紙から木質バイオマス受注

■Procurement
・ドレーゲル、可搬型複合ガス検知システム
・アズビル、ロー・エミッションパッキンの調節弁
・横河電機、統合機器管理ソフトウエアパッケージ

■Data File
・2018年2月の環境装置・産業機械受注状況
・エンジニアリング業の2018年2月の動向
・2017年度第4四半期の重電機器受注実績

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■Editorial 詳細へ

EnB 5号 表紙

 

EDITORAL

●編集後記

○…5月も連休が明けると、気になるのは「五月病」に悩む若者の出現だ。4月から入社した新入社員が、期待に胸弾ませ、やる気まんまんで新しい職場に飛び込んだのはいいが、ときには現実とのギャップで落ち込んでしまうこともあるのは仕方がないことだ。ゴールデンウィークとは、そのギャップを気づかせる時間を提供しているのではないかと思わせるくらいだ。
 なにも、新入社員、若者ばかりではない。4月からの人事異動でこれまでとは違う環境の職場に飛び込む社会人も多い筈だ。その中から「五月病」と似た症状の人が出てくるかも知れない。「五月病」の医学的な診断名としては、「適応障害」あるいは「うつ病」と診断されるという。
 心の病に関して、素人が軽々にものを言うのははばかるべきだろうが、五月に限らず何度もこの病に陥ったもの(はず?)として何点か思い当たる対処を述べてみる。役に立つとは思えないが、こうすればよかったという反省点も含めた対処法だ。
 当たり前のことだが、「結論を急がないこと」がまず第1点で最重要。そして「その職場環境をよく観察して自分なりに何が問題点か、課題を抽出する」。さらに「自分に多様性を受け入れる素地を構築」すること。

○…先日、某TV番組で木目金(もくめがね)が紹介されていた。いくつかの種類の金属を張り合わせ、伸ばすことで層を作り、そこに手を加えることで綺麗な模様を描き出す、というものであるが、不勉強ながら、日本にこんな工芸品があるのを知らなかった。しかし色々と木目金の製品を見ていると、確かに製品そのものは見たことがある。ただ、それが木目金という名前のものであり、どのように作られているのかを全く知らなかった。この木目金、江戸時代に工芸品の手法として生まれ、刀の鍔として重宝されていた。戦国の世が終り、刀が武器から装身具へと位置付けを変えつつあるなかで、広まったらしい。
 一方、木目金とそっくりなものが世界にある。ダマスカス鋼、あるいはウーツ鋼と呼ばれるもの。特にダマスカス鋼はナイフや刀剣などで使われる鋼材で、これも複数の金属を層状に貼り合わせて、文様を浮かび上がらせるという点で、木目金とまったく同じ作り方をする。ただ、ダマスカス鋼の場合は、刃物に適した固さとしなやかさを併せ持つ素材が得られにくいことから、種類の異なる金属を層状にしたとされている。ダマスカス鋼の起源ともされるウーツ鋼は、古代インドに源流をもつ。デリー近郊にある建造後1600年間錆びない「デリーの鉄柱」もこのウーツ鋼と言われており、その起源は相当古いとされている。
 もしかしたら、木目金もこのウーツ鋼が日本に伝わってきたのかも知れない。

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