EnB 21号 目次
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市況回復に向けて

■REPORT
リスク顕在化したプラント業界 -2017年3月期中間決算概要

■GLOBAL Business
・GE、Predixでパートナーシップ拡充
・GE Oil&Gas、エジプトの施設を拡張へ
・Schlumberger、ADNOCから海洋掘削技術を導入
・Baker Hughes、新液体分離技術開発

■TOPICS
LNG市場のジレンマ

上半期産機受注、2年連続減少
 プラントも大幅減−産機工

■Projects News
…ADNOC、精製能力拡大へ
…Alfa Laval、中東向けに熱交換器供給
…AFW、EdFからコンサルサービス
…Aramco、KBRとのサービス契約を延長
…Areva NP、米原子力で機器供給契約
…Technip、アゼルバイジャンで近代化受注
…KBR、SOCARとPMC業務受注
…BASF、北米でMDIを増強へ
…Xodus、黒海ガス開発向けにFEED受注
…BP、Khazzan第二フェーズで合意
…OJSC Grozneftegaz、製油所建設でLOI
…GE、Bitumen製油所で水処理
…Eni、バーレーンでE&Pアセス
…ExxonMobil、米BeaumontのPEを2019年完成へ
…Fluor、オハイオのGTCC発電所でMOU
…GTC Technology、ロシアのベンゼン設備改良
…Haldor、米アンモニア設備にライセンス
…ハンガリーMOL、石化で19億ドル投資へ
…Jacobs、テキサスのMEGを受注
…大陽日酸、Lotte化学ルイジアナにASU
…エチオピアで肥料PJ
…Petronas、RapidのHDPEプラントのEPC発注
…SNC-Lavalin、ロシアのSO2削減PJを受注
…Thyssenkrupp、肥料プラント受注
…WorleyParsons、Pearl GTLのEPCm受注

■NEWS Flash
・福島ガス発電、発電設備、LNGタンク発注
・MHPS、ウズベキスタン向けGTCC2系列受注
・東芝水電、ラオス向け水力発電設備を受注
・千代田化工、印L&Tに排脱技術を供与
・日立製作、南アでRemixWater実証を開始
・三井物産、印DMC土木・軌道工事受注
・日揮/Hitz等、CCR研究会設立
・タクマ、サーラeパワー向けバイオマス発電設備受注
・Primetals、世界最大のHBIプラント完成
…Primetals、ベトナムで棒鋼圧延機改良を受注
…三菱商事、スリランカで送電線工事
…川崎重工、米国向け鉄道車両追加受注へ
…大林組、豪Built社と業務提携
…三井造船、上海に統括会社
…清水建設、電力小売事業に参入
…三井物産、サブシー支援船事業に参画

■Procurement
・三菱総研と横河、ものづくり競争力強化支援サービス
・栗田工業、水処理パッケージサービスを拡充
・月島機械、下部コーン型鋼板製消化タンク

■Environmental
・日立造船、日野市など3市の新ごみ処理施設を受注
・福岡市、乙金浄水場を再整備にPFI導入も
・経産省、排ガスの水銀濃度監視計測器をJIS制定

■海外・国内主要プロジェクトの動向

■データ・ファイル

■エンジニアリングダイジェスト

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EnB 21号 表紙

 

EYE
●市況回復に向けて

 経済産業省の特定サービス産業動態統計をみると、9月のエンジニアリング業の受注が5カ月連続で前年同月を下回っている。しかも海外では6カ月連続の減少となった。中間期決算を見ても、海外のプラント受注は低迷していると言ってよい状況にある。だが、そのプラント市況もそろそろ底打ちしているのではないだろうか。実際に9月以後、タングーLNGのEPCや、カナダWoodfibre LNGのFEED業務の受注が確定している。
(中略)
 オマーンがガス開発の第2フェーズでBPと合意したほかEniはバーレーンと資源開発計画のアセスメントを実施する。サブシー関連でも、Xodusが黒海でのFEEDを受注。三井物産はペトロブラス向けのサブシー支援船事業に参画するなどの動きがある。こうした上流分野での動きが出てきたことで、ダウンストリームでの動きが今後加速して行くことが期待できるようになってきた。実際、アブダビでは石油精製能力拡大計画を明らかにしている。それも特にアジア地域がターゲットになっているということで、中東だけでなくアジアでのプラント需要拡大の期待もかかる。

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EDITORAL
●編集後記

○…先月24日、1875年に観測が始まって以来初めて、東京の都心で11月の積雪が記録された。1875年といえば明治8年である。日本に元老院が設置される1カ月前の同6月に東京気象台が開設されている。
 この間、約140年ものあいだ都心への積雪は無かったのだ。気象台開設前のデータは明らかではないが、11月の積雪は東京が江戸と呼ばれていた時代のいずれか以来のことであったのかも知れない。それほど、先日の都心での降雪はめずらしいものであったらしい。
 今回のことが、異常気象のせいかどうかは知らない。ただ、気のせいか我々の子供のときと違って、暑さ寒さが極端になってきたような気がしてならない。
 そういえば、気象のみではなく世界の政治もこのところ激変している。民族主義、差別主義が世界を席巻してきたような気がしてならない。米国第一主義を唱える次期大統領についで、フランスでも極右政権発足が危惧されているという。そうなるとEUは崩壊するといわれている。
 そして、自然現象である気候と同じように中国、ロシアからの影響を、政治の世界でもわが国は今後まともに受けるかも知れない。
 もしかしたら、この冬将軍は中国、ロシアからの警告なのだろうか……。

○…トランプ大統領となることが決まった時点で、TPPはもはや死に体となった。そもそもTPPは開かれた交渉の場では無く、秘密も多い。産業界は歓迎しているが、輸入圧力によって国内の農林水産業が大きな打撃を受けることは間違いないので、国のベースが壊れるという懸念を拭えないのはその秘密主義故だ。
 TPPは、市場競争をセントラルドグマとする新自由主義という宗教に犯された人々の身勝手な枠組みとも言える。保護的な政策下で無ければ生きていけない人達までを国際競争に晒し、生活の場を奪って行く可能性すらある。それでなくとも、新自由主義という実験は何の成果も出せないまま、既にその役割を終えつつあるのだ。
 トランプ大統領の出現は、保護主義の復活と、新自由主義の終焉を端的に表現しているものだ。新自由主義への危機感を持ち得なかったことが「大番狂わせ」の結果を招いた。

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