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千代田化工建設、合成化学研究棟を受注
バイエル薬品から、総工費は約20億円



 千代田化工建設は、バイエル薬品が中央研究所(京都府木津町)に建設する合成化学研究棟の機器調達・建設工事の一式を受注した。千代田はバイエル薬品の中央研究所の第1期工事を受注し、1995年に完工引渡しており、今回の受注はそれに続くもの。第2期工事として中央研究所の敷地(約4万8,000u)内に地上3階・地下1階建て、延べ床面積約3,700uの合成化学研究棟を建設する。総工費は約20億円の見込みで、2001年5月の完工を目指して着工している。
 バイエル薬品の中央研究所は、独総合化学大手のバイエルグループが世界3極(独、米国、日本)に持つ新薬研究開発拠点のひとつ。95年に開所され、バイエルグループで喘息領域に関する研究開発における世界的な責任を担っている。同研究所は開所後、わずか4年余りで開発候補物質を2つ創出するなどの成果を挙げており、化学合成分野の強化拡大を図るため合成化学研究棟を建設する。
 千代田は医薬品分野を営業活動の柱のひとつに位置付け、FDA C-GMPやEU-GMPの海外GMP対応の合成原薬、バイオ、製剤・包装などの製造設備や研究施設を多数受注している。また、医薬品製造施設や研究施設の設計・建設工事の引き合いだけでなく、バリデーション業務をはじめ設備診断業務などソフト業務の相談も多数寄せられているところから今後、医薬品分野での受注活動に一段と力を入れていく。